プロダクトとユーザーそれぞれの関係性を見えないところから変えていきます

「ヒトがモノを使う」この当たり前のことを一貫したシステムと捉えることで、「よく分からない、思った結果になっていない、成果に繋がっていない」=うまく機能していない部分があると仮定し、単にモノの仕組みを考えるのではなくヒト・モノ・コト・結果の関係性に着目して全体を総合的に評価します。このような考え方を私たちは、RSD (Relationality-oriented Systems Design)と呼んでいます。テクノロジーの発展とともに複雑になっていくUIやシステム構造、私たちはいま一度踏み止まりユーザー中心設計を考えます。

ー テクノロジーの進化によってモノのできることが多様化してきました。テクノロジーとユーザーの関係はどうあるべきだろうか。

屋富祖:私たちは、日常で様々な機能が詰まった製品を使います。最近のテレビなら地上波放送を見るだけではなく、投票機能、インターネットに接続してネットサーフィン、YouTubeなど非常に多くの機能があります。このような多機能化は一部のユーザーには利便性がありますが多くの場合、物事をよりややこしくしています。私は、多機能化を否定はしませんが、現状のユーザーとテクノロジーの関係性は、マッチングしていない状態で次々と機能が追加されていき、それを制御するためのメニューやボタンが設置され複雑になり、さらに使いづらくなっている印象を受けます。近年では、UXなどユーザー中心の考え方も重要視されてきましたがまだ発展途上です。認知心理や社会学などの分野からも実験的にこれまでとは違うアプローチを行い「テクノロジーが自然溶け込む」関係性を築いていかなければなりません。

長谷川:テクノロジーが複雑になっても全ての人がそのテクノロジーを扱えるようにする必要があります。いくら進んでいる技術があったとしても利用されなければ無いのと同じなので、それはテクノロジーとユーザーとの関係作りに失敗していると思います。最近の自動車とユーザーの関係性は良い例だと思います。自動ブレーキや自動運転などのように毎年新しいテクノロジーが次々と搭載されますが、ユーザーの操作を簡略化あるいは不要にしていて、ユーザーは知らないうちに自然にテクノロジーを活用できています。このようにテクノロジーは常にユーザー視点で進化していく必要があると思います。

それぞれのユーザーごとに自然に溶け込む関係が必要

ー RSDはテクノロジーとユーザーの関係をどうのように変化させる可能性があるか。

屋富祖:目に見えない関係性に着目する良いモノを創作する多くのヒントを見つけ出すことができます。例えば、スマートフォンのシステムにもヒントが隠れています。スマートフォンは、ほとんどのユーザーがほぼ同じスペックのモノの持っていると思います。初期はプレーンな状態で同じですが使用するユーザーの嗜好やリテラシーによってユーザー専用の便利なモノができあがります。テクノロジーとユーザーの間に良好な関係性をつくり出しているといえるので非常に優れたシステムデザインだと思います。ただ、スマートフォンも未だ完璧にユーザーと良好な関係性を築けているとは言えません。そもそも機能拡張の窓口になるアプリストアの存在を認知されていなかったり、アカウントの作り方が複雑だったりと、問題はあります。それらは単にテクノロジーの問題なのか、それともユーザーのリテラシーの問題なのか、視覚的なデザインの問題なのかのそれとも他の要素なのか?解決策は搭載されているがナビゲーションが適切ではないのかetc...など、RSDは、あらゆる可能性を総合的に示唆することができるので、さらなるユーザーエクスペリエンス向上の可能性を秘めています。

ユーザーが安心して快適に活用できるプロダクトの開発を目指します。

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